避難リュックを作ろうと考えた時、何を優先して入れるべきか、悩んだことはありませんか⁇
津波避難地域に住んでいる方など走って逃げる必要がある方、大荷物を持てない事情のある方は悩みどころですよね。
そんな時に思い出していただきたいのが、『3の法則』。
3分間…空気がないと生きていけません。
3時間…体温を適温に保てないと生きて行けません。
3日間…水を飲まないと生きていけません。
3週間…食事をしないと生きていけません。
このサバイバルのガイドラインを覚えておくと、生きるために必要な物が見えてきます。
これに加え、薬を常用している方は薬を追加するのは言うまでもありませんね。
薬が足りなくなった時の為に、お薬手帳や処方箋のお写しをジップロックのような防水可能な袋に入れておくのも良いでしょう。
これらの次が、人の欲求に関するもの。
もう皆さんご存知、非常用トイレです。
凝固剤が入っている携帯型トイレは小に使いたいので、大用の袋もあると良いですね。透けない黒色がオススメ。これは100円ショップでも購入できますよ。
これら以外は『あれば便利な物』と思ってください。
なので、これは本当に人それぞれ。
さて、生きるために最も必要なのは空気だと誰でも分かると思いますが、体温は重視していない方も多いのではないでしょうか?
今日のニュースで雨の中で体育大会中の高校生20人以上が低体温症で運ばれたと見ました。場所は、福岡です。
気温もまだ高くさらに運動して身体が熱くなっている中、急に雨が降り体温が短時間で下がった可能性があるという見解だそうです。
体温というのは生命を維持する為にはとても重要なのですよね。
夏でも冬支度、これは私が海洋学校に通っていた時に先生から何度も聞いた言葉です。
過去記事 『夏でも冬支度』しています
そういうわけで、アルミシートは軽量コンパクトかつ使い途も色々あるので間違いなく入れておきたい防災グッズです。
私が備蓄しているのは、封筒型の寝袋タイプのもの。
アルミシートは不透明なのでトイレをする時や着替え時の目隠しにもなります。
なので、クリップも一緒に入れておくと便利になりますよ。
首の後ろでこれまた以前紹介した『バタフライノット』でも何んでも良いのですが結んで長さ調節をすれば、ウェストに余裕を持たせた巻き方も出来ます。
トイレだけでなく着替える時にも便利ですよね。
ちょっとしたアイディアでかなり便利に使えます。
もし屋根のある場所に身を寄せられなかった場合でも、雨も風も通しませんので持っていると安心です。
ホイッスル付きパラコードのブレスレットについては、避難リュックに入れたらほぼ意味のないもの(携帯するべき防災グッズ)なので、ここでは詳細は書きません。ご興味がありましたら過去記事をぜひご覧下さい。
過去記事 パラコードのブレスレット作り
以下は体温維持にあったら便利な物。
ユニクロなどで購入出来るライトダウンジャケット。クルクル丸めてコンパクトになるし、非常に軽い。
邪魔になる程の物でもないので私的にはこれからの季節にオススメ。
そして使い捨てカイロや軍手も体温維持に役立つので、入れられるなら入れたいグッズですよね。
このように、言い出したらきりがないのが避難リュックの中身なんですよ。
何でもあるに越したことはないって事です。
この中で1つしか持てないなら、最初のアルミシートです。
そして、水と食料。
もうこれはみんな間違いなく入れていますよね。
私のオススメは、前回の記事でも書きましたカロリー重視のゼリー飲料。
詳細は前回の記事をご覧ください。
ゼリー飲料だけでは水分が足りないので、500mlのペットボトルも数本入れたいですよね。
エネルギーバーのような水分の少ない食品は日持ちしますが、口が乾くので水は絶対に欲しくなるでしょう。
そのような非常食を入れるなら水の量も増やしたくなりますね。
カロリーは全く関係ありませんが、ガムは賞味期限無いって知っていましたか⁇
リュックに入れっぱなしにするなら歯磨きガムです。
長期間口腔内が不衛生だと肺炎になる可能性もあります。
ガムといえば、板ガムの銀色の包み紙と乾電池があれば火が起こせるんですよ…ってどんどん話が膨らんでしまいます(笑)
過去記事 女性でも簡単にできる火起こし
しかし、優先順位としては、適量の水分と栄養です。
水は1日3ℓが目安ですが、どんなに最低でも1ℓは摂取したいところ。
栄養の話をするなら、サプリメントも持っていると安心です。
栄養が不足すると免疫力が落ちて、無事に避難生活を乗り切ることが出来なくなるかも知れませんので、出来れば入れたいですね。
私が最低限として入れるなら、ゼリー飲料&水。他のものでも良いですが、味が濃いもの、お湯や水が必要な物は入れません。
という事で、究極に削ぎ落として厳選したら
体温維持→ アルミブランケット(&クリップ)
水分と栄養摂取→ ゼリー飲料やカロリーバーなどと水
生理現象→ 非常用トイレ(&生理用品)
+常用している薬(お薬手帳などの写し)
※この他ヘルメットとヘッドライト、ホイッスル(先に紹介しましたパラコードブレスレット)がありますが、これは避難リュックに入れるものではないので今回は書いていません。
このほか余裕があれば入れたい物は、過去に非常持ち出し袋について何度か書いていますのでそちらをご覧ください。
ちなみに私の静岡県の実家の両親は、津波が来るまで数分と言われているので、重いリュックを持って避難する事は命を危険に晒すことになります。
なので、釣り用ベストが避難リュック代わり。
ポケットがいくつもあるし軽量なのでちょうど良いのです。
着たまま寝ることも出来ます。
前にポケットの中を見てみたら食べ物の代わりに飴ちゃん入ってました(笑)
カロリーは殆ど無いけど、ガムと同じで気が紛れますし確かに軽いですね。
うちのバァバはカロリーより重さが重要だったのですね。
自分で詰めてもらうと、何を重視しているのか分かります。
私は子供にも避難リュックを作って貰っています。これがまた結構面白いのですよ。
最後にまとめ。
防災対策についてよく耳にするのは水や食料、少し前までは耐震グッズの話が多かったですが、実は体温維持も非常に重要でかつ緊急性があるのですよね。
『3の法則』これが生き残る為のグッズ選びの基準です。何を優先して入れるか迷った時には思い出してみて下さいね。
念のため書いておきますが、今回の記事は優先順位の話で、ラジオなどの情報収集が不要という事ではありません。
入れるならポケットラジオが軽量コンパクトで便利ですよ。その場合は乾電池だけでなく、周りに配慮する為のイヤホンをお忘れなく。
過去記事 AM/FM ポケットラジオ