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Channel: 主婦による防災グッズ・非常食の備蓄 プチ・プレッパーの防災ブログ
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3.11が出発点

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あの日、私は大きなホールで
茨城出身の後輩スタッフと一緒に組んで、高校生の進路相談をしていました。


揺れが始まった時、めまいかなと思いました。


目の前に座っていた高校生の様子で
めまいではないと分かり、地震なんだと気付きました。


誰も叫ぶ人はいないし、机から物が落ちることもありませんでしたので
呑気に、「地震だね~」なんて言っていました。
結構揺れてたのに。


そのあとしばらくして、相談会も終わりのんびり廊下に出てみると
余震によって壁に掛かった絵が揺れたりしました。


ここでやっと、どこかで大きな地震があったのではないかと
思って、テレビのあるロビーに行ってみたのです。


テレビの前にはすでに、年配のおじ様方が集まって
津波についての放送を見ていました。


これは大事だと、その時初めて実感し
胸の中でザワザワしたものが一気に溢れてきました。


後輩に、直ぐに実家に電話をかけることを勧めましたが
当然繋がるわけもなく。


結果、後輩のご家族は皆さん無事でしたが
その時の私の無力感といったら…


仕事からあがったら直ぐにヘルメットを買いに行ったけれど
売り切れで全然見つからず、ホームセンターを回ったのを覚えています。


それから直ぐに、5年長期保存水やら
思いつくままに長期保存食品を数日分を買いましたね。
当時は独身だったので、自分と飼い犬のヨーキーの分のみ。


社会人になってから、多少の非常食を買ったりはしていましたが
それを「ゆっくり歩く」というスピードに例えるとするなら
きっとこの日が今のような私に向けて「走り始めた出発点」だったんだと思います。


物資も心も備えは1日にしてならず。


何か事が起きてから買おうとしても
商品がないということを実感したし、
1度に揃えようとしてもお金がかかることなので
無理が出てくることも実感しました。


そして、もう一つの大きな実感。
正常性バイアスとは恐ろしいものです。
明らかにおかしい事態なのに
怖くないと思おうという心理が自然に働いてしまう。


また、「他の人も近くにいるから」という妙な安心感。
人がいる事と安全とは全然関係ないはずなのに。


もし、次に大きな地震が来ても
私はあの時と違う考え方が出来るのだろうか。


緊急地震速報がなって
数秒後に大きな揺れが来ると分かったら
何か身を守る行動を起こせるのだろうか。


分かっていても、
変に落ち着いて何もしないのではないかと思うと
今はそれが1番怖いです。


実は先日、夜に急な停電がありまして
子供がとても不安そうに
「どうしたの⁇このあとどうなるの⁇」と何度も聞いてきました。


停電と同時に非常灯がついたので
いつもランタンを下げている場所も視認出来るので
スムーズに照明を確保出来ましたが
それでも突然の変化に不安なようでした。


防災訓練、自宅避難生活訓練、しなければいけないなぁ…


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