前回からの続きです。
入院初日〜2日目の夜。
私の仕事は、ベッドに座ったまま2歳さんを抱っこし続けることでした。
ベッドに寝かせると肺に負担がかかるようで、SPO2の値が下がるのです。
初日に行われた鼻からの痰の吸引が余程トラウマになったのか、酸素チューブも酸素マスクを着けるのも異常に嫌がりました。
なんとか押さえて着けても、むしり取ってしまいます。
そのままでは苦しいはずなのですが
酸素マスクを私が手で持ち顔の近くに寄せる
↓↓↓
顔の向き変えて叫びながら拒否
この繰り返しでした。
ウトウトしつつも、苦しいからなのかちゃんと眠らず、ほぼ一晩中2歳さんと酸素マスクの闘いでした。
SPO2の数値を見ながら抱っこの体制を変えてみたり、心も身体も休まらない2日間でした。
この間、何が辛かったかというとやはり
「先が見えない」
ということ。
結局のところ、何かあった時疲れるのは身体より心だなと実感しました。
3日目にはなんとか鼻チューブを着けてくれたので、SPO2も90前後とだいぶ安定して、酸素マスクより飲み物も飲みやすくなりまして、命が繋がったという重いから私自身も一呼吸おけました。
過去記事にも書きました「3の法則」がまさに目の前で起きていたわけです。
2歳さんとの酸素をめぐる攻防はたった2日でしたが、その真っ最中は明日も明後日も状況は同じかもしれないという漠然とした不安がありました。
あくまでも対処療法でしたし、ただただ生き延びさせて貰っている感じ。
大きな災害で、これまで通りの慣れた生活が出来なくなった場合に感じるストレスは、この「先が見えない」部分が大きいのかなと思いました。
これはあくまで私が感じていることですので、皆さんがそう思うとは限りませんが、私にはかなり重大なストレスになるのだと実感しました。
続きます。